肝っ玉かあさん

 『肝っ玉かあさん』という昔のドラマを録画して見ています。松村達雄さんや香川京子さん、佐野浅夫さん、松山英太郎さん、児玉清さんなど、今はもう亡くなられてしまった名優さんを含め、私の好きな俳優さんたちの好演が見られる、晩酌のおともにもってこいの再放送ドラマです。
 しかしこの『肝っ玉かあさん』、のっけの主題歌から「そそっかしくて~♪ちっとも美人じゃないけれど♪」と京塚昌子さん演じる母さんに対して失礼を連発します。しかもドラマを見すすめると、肝っ玉かあさんであるはずの京塚さんは、ぜんぜん肝が据わっていません。毎回、息子夫婦や、その孫、また未婚の娘の周辺で起こった、本当にささいなゴタゴタに、どうしましょうとおろおろ胸を痛めます。そしてもやもやと悩みつづけ、仏壇の亡き夫に向かって「お父さん、今回もこんなことがありましたよ」と困り顔で愚痴をこぼすのが定番の流れです。もともと取るに足らないような問題しか起こっていないので、毎回たいした解決もみないわけで、主題歌のシメ、「頼りにしてるよ♪ネ♪肝っ玉かあさん♪」という歌詞もはげしく空回りです。それでも日本の文化的財産と認定したい貴重なこのドラマ。中2の息子がリビングから漏れ聞こえる、このつっこみどころの多い主題歌を覚えてしまい、いまどきの中学生でこの歌が歌えるのはおまえくらいだと、妙な誇らしさを覚え、ほほえましく思っているところです。もちろん歌えても何のメリットもありませんが。

>>ブログ一覧はこちら