『クリード』と『ザ・グリード』

 『ロッキー』で有名なシルベスター・スタローンがゴールデングローブ賞を獲った、『クリード』という、中年の心になかなか染みる渋いボクシング映画があり、私は去年、映画館で観たのですが、テレビの番組欄を見ていたら、テレビでも放送されるようだったので、是非録画してまた観よう!と録画予約の操作をしたところ、作品の説明に、『対決!巨大生物!“ヤツ”は腹を空かせて待っていた!』と書いてあるので、あれ、何かちょっとイメージと違うな、と思ってよくよく見ましたら、『クリード』ではなく『ザ・グリード』という、スタローンとはみじんも関係ない、B級パニック映画でした。
 ウィキペディアによると制作費4,500万ドル(約50億円)にもかかわらず、興行収入は1,120万ドルとまったく元がとれておらず、すでに数字に駄作感がにじみでています。録ってしまったからにはと、ちょっとだけ早送りで観たのですが、『ジョーズ』や『エイリアン』のような映画を目指した志は間違っていないはずなのに、どうしてこんなに名作とはかけ離れたところにたどり着いてしまったのか、つい真面目に考えてしまうほどです。個人的には、こういう世間では駄作枠に入る映画も嫌いではないので大変ウエルカムなのですが、スタローンの『クリード』だと思い込んで、休日の夜にお酒でも用意して、さあ楽しみだ、しみじみしよう、と観始めていたら、画面狭しと荒れる海の巨大生物にあぜんとしていたでしょう。先に気づいてよかったです。

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