スーパーマーケット

 スーパーマーケットが好きです。一番利用頻度が高いのは、家から自転車なら1分という距離の「三徳」というスーパーです。こじんまりと地元になじんだ「よくある昔からのスーパー」的なたたずまいながらも、実はよく見ると海外のお菓子や地方の調味料など、ちょこちょこ尖ったセレクト品を置いてあるという攻めの姿勢が嬉しく、近所にあってよかったと目を細めています。野球で言えば、ちょっと古いですが、守りのかなめ、キャッチャーでありながらたまにホームランを打つ8番山倉といったところでしょうか。あえて愛ある苦言を呈すれば、生鮮野菜とお魚の品揃えにもうちょっとパンチ力があればなお完璧です。いっぽう、自転車で5分、広くて清潔感があってなんでもオーソドックスに揃う「ダイエー」は、バントで手堅い仕事をしてくれる2番セカンドといったところでしょうか。ふと妻に「これを買ってきて欲しい」と言われた時にも必ずその「これ」が置いてあるその安定感には、多くの場面で助けられます。
 多少値段は張っても質のいいものが揃う「多摩センター三越」は不動の4番でしょう。レジの方々は待ちの間も私語などもってのほかの直立不動、おつりはすべて新札の「三越で買った」という威厳が食卓で後光を放ちます。後光を放つという点では、ご褒美気分で時折立ち寄る「成城石井」もはずせません。毎回、今日こそは勇気を出して何か食べたことのないような、何年寝かせたチーズとか、いい物を買ってしまおう!と意を決して入店するのですが、この間も入ってすぐのお惣菜コーナーで、大好きな麻婆豆腐が(成城石井の麻婆豆腐は本当に美味しいのです)10%増量になっていることに嬉しくて動揺してしまい、結局それしか買わずに出てきてしまいました。独自の目線でセレクトされた個性ある逸品ぞろいという打力を考えると切り込み隊長の一番バッターに据えたいところです。そして粘りとタフさが求められる6番には、その安さで多摩センター住民を縁の下で支える「千歳屋」です。どこか雑然とした店内ながら、いつも混雑していて、カゴを持っての人とのすれ違いに「あ、すみません」などと言い合いながらの買い物は、それはそれでスイッチが入って、「あっちのスーパーで238円のものが198円で売ってるなんて、2個買っておいたほうがいいのでは」とついまとめ買いを誘われます。どのスーパーもやはり楽しいです。

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