母の日の壁

 先週末は母の日でしたが、母親が本当に喜ぶプレゼントをする、というのは意外と難しいものです。昔、母親が「1回行ってみたいねえ」と言っていたのを覚えていて、北海道旅行に連れて行ったことがあるのですが、喜ぶと思ってレンタルしたオープンカーが「寒い」と大ひんしゅく、車中、悲壮な表情で帽子を押さえていたのが忘れられません。かと思えば、「面倒だからいいよ」と嫌がるのを、実家から車で20分ほどで着くデパートに連れ出してみたら、デパ地下の食料品売り場におおはしゃぎ、なかなか帰らず、買い物のシメにアイスクリームを並んで食べて大満足の笑顔と、母親の喜ぶツボは難解です。
 洋服も本人の好みがありますし、食べ物だって、いくらあんこが好きでも、今はそんなに気分じゃないということもあります。好みが変わることもあります。プレゼントをあげたときの定番、「気持ちが嬉しい」というのも、自分のことを想ってプレゼントをくれたことを本当に心から喜んではいるものの、物自体はそんなに嬉しくなかったわけで、パーフェクトとは言いきれない感が残ります。
 さて、そんなわけで毎年当たりとハズレを行ったり来たりの母の日のプレゼント。いま何か欲しいものはないかと実家の母親と話をしたところ、「お風呂のフタがほしい」という、息子がいくら考えてもそれは思いつかなかったであろう回答を得て、今年はお風呂のフタに決定です。本人から聞いた「いま欲しい物」なので、これは間違いありません。今まで使っていた風呂のふたの大きさを測ってもらい、ほぼ同じ大きさのものを探すことにしました。
 ところが、いざ探してみると、ちょうどいいサイズのものが、店頭でもインターネットでもなかなか見つからないのです。仕方なく、小さいよりはと、少しだけ大きめのサイズを購入して送りました。今日か明日あたりには実家に着くと思うのですが、サイズが合わなくて閉まりきらなかったりしたら、母の日にひんしゅくを買った歴史が我が家にまたひとつ増えそうです。

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