「ザ・ガードマン」

無題1 映画監督の増村保造さんが好きです。レンタルビデオ店で借りられる増村さんの映画は見つくしてしまったので、6月から京橋の近代美術館フィルムセンターで大回顧特集が開催されるのを、今からとても楽しみにしています。増村さんは映画のほかに多くの名作といわれるテレビドラマも手がけているので、テレビドラマも観てみようと、「ザ・ガードマン」(昭和40年~46年・TBS)を借りてきました。当時視聴率40%を記録した超人気ドラマです。
 話が面白いし、俳優陣も宇津井健さんや中条静夫さんを筆頭に本当に豪華な顔ぶれで、毎回変わる女性ゲストには吉行和子さん中村玉緒さんなどが登場し、ついつい楽しく観すすめてしまうのですが、観終わったあと、毎回、ふと頭に「?」が浮かびます。どこか腑に落ちない気分なのです。なんでだろう、面白いし、俳優さんもいいし、と思いながら借りてきたDVDの全回を観終わり、ひと息ついて、やっとわかりました。このぬぐいきれない、腑に落ちない感じは、「これ、ガードマンである必要があるかな?」という、素朴かつ存在意義にかかわる疑問が原因であったと。
 犯人を追いかける話は警察官でもよかっただろうし、灯台で海の安全を見守る仕事の回もそういう職業がある気がするし、移動中にたまたま電車の中で居合わせた話ならただのサラリーマンでもよかったわけだし、「ザ・ガードマン」なのに「ガードマンだからこそ!」という所がどうも見当たらないのです。しかも、毎回何もガードできていない、ということにもうっすら気づいてしまいまいした。
 それでも何だか憎めない「ザ・ガードマン」。私が借りてきたのは初期の頃ので、視聴率が上がるのはこれからなので、全盛期の頃もぜひ観てみたいです。後になるにつれ、怪談ものの話などがたびたびあるらしく、ますますガードマンから離れていくのではと半分心配、半分期待しています。

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