開拓のジャケ借り

 ワールドミュージックで頼りにしているレンタルCDショップが神保町にあります。「このCDを手に入れるのに5年かかりました。大事にしてください。お借りになる方は身分証を拝見します」と書いてあるなど、レンタルショップなのに貸したいのか貸したくないのか、そこがまた良い店なのですが、今回は、自分好みの地域やアーティストに絞った借り方はやめて、お店のオススメのCDから、ジャケットが気に入ったものをはじから借りることにしました。
 結果、音楽をジャンル分けするのは難しいのですが、テクノ、エレクトロニカ、アフリカンポップス、アルゼンチンジャズ、カリビアンミュージック、といったあたりを入手。とくに、テクノやエレクトロニカといった電子音楽はあまり数を聴いたことがないので、新境地です。私が借りてきたものはちょっと宇宙的で、聞いていてテンションが上がるわけでも、わかりやすいサビがあったりするわけでもないのですが、なんとなく消さずに長く流したままにしてしまう曲が多く、飲み物でいうと、わかりやすい「コーラ!」とか「オレンジジュース!」とかではなく、「アクエリアス」とか「海洋深層水」みたいな感じでした。なかなか良いです。
 また、若くして亡くなった天才音楽家といわれるマリウス・クルティエさんの『ウェレレ・スースカイ』も、良かったです。マンボ、スカ、サルサ、レゲエ等々のいいところがいい感じにミックスされており、適度にファンキーでありながら、サイケすぎないところがとても気に入りました。
 また、ヴァン・ダイク・パークスさんの『ソングス・サイクルド』というCDも良かったです。50年前に発売された『ソング・サイクル』という、「込められた壮大な野心、つぎ込まれた法外な予算、そしてまったくふるわなかった売り上げ」で有名、というCDの第二弾だと思われるのですが、1曲1曲の実験性が高く、ほほう!そうくるんだ!と確かに今も健在な、音楽に対する野心を感じて面白かったです。
 45歳も過ぎると、知らず知らず、自分の音楽の好みや選びがちな傾向が固まってしまいがちなので、今後も慣れ親しんでいないジャンルをバシバシ攻めていこうと思います。

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